LINEでほぼスタンプだけで会話する若者達のように、街角でほぼ「よろしくお願いします」だけで会話しているババア二人が居た。
道端で会って挨拶と共に 「よろしくお願いします」、会話の途中で何かにつけ 「よろしくお願いします」、去り際にももちろんお互いに 「よろしくお願いします」。
しかし具体的に何をよろしくお願いしているのか端から聞いてる分にはサッパリ判らない。
おそらく本人達も解っていないのであろう。
そう、きっと特に意味はないのだ。
確かにおさまりがよく、仕事上のメールなどの文末にこれを挿入するだけで何だがきちんと型にハマった大人の文章を作成出来たような気にすらなる。
そこで考える 「よろしくお願いします」という言葉の利便性。
まずは「よろしく」を今一度、辞書で検索してみると、この場合に該当するのは
① 適当に。うまい 具合に。
② 相手に 便宜をはからってもらうときなどに、適切な配慮を願ったり期待したりして言う語。また、そういう気持ちをこめて言う挨拶語(あいさつご)。
の2つであろう。
更にそれを「お願い」しているのだから、要するに「とりあえず何とか上手い事やっといて!…お前が!」なのである。
この他力本願にして不躾な挨拶を執拗に交わすババア達は、お互いに自分の責任を擦り付け合って回避しようとしているに違いない。そして表面上の笑顔とは裏腹に、本当はそんなに仲が良いワケではないに違いない。
そう考えてみると「よろしくお願いします」というのは、あまり親密でない間柄、または親密であっても改めて距離を置きたい時に遣う言葉でもある。
それを踏まえまして、このブログを読んで下さっている皆様、今後とも
よ ろ し く お 願 い し ま す ♡