2014/07/22

コーヒータイム

 一日に一杯はコーヒーを飲んでしまう。

 タバコを吸う感覚だろうか、手持ち無沙汰だったり作業中だったりする時に一服という感じで。
大体はどこかのカフェで甘ったるいのからブラックまでその時々の気分で飲むわけだけど、もともとテンションの低い脳がカフェインによってやっと人並みに回転しはじめる。

 特にコーヒー通でもなく味にうるさい人間でもないので銘柄なんかは何でもよく、味の違いも大して判らないのだが、それでもクソ不味いコーヒーという物がこの世には存在していて、そんな物に当たった日には半分も飲めず残りを捨ててしまうほど。
その後一日中機嫌と胃の調子が悪いのは言うまでもない。

 コーヒーゼリーも好きなのだが、この前喫茶店で老婆がコーヒーゼリーに直接口づけてジュルジュルと音を立てては吸い込んでいたのを見て衝撃を受けてから食べれなくなってしまった。ちょっとしたPTSDだ。ババアめ。

 読書や音楽のお供に飲むコーヒーがいちばん好きだけど、時には徹夜作業のカフェイン摂取として無理やり頭と体を覚醒させるために飲む場合も多々あり、そんな時のコーヒーはひたすら胃を荒げ、心臓の鼓動は速まり、褐色の毒物として体を蝕む。

 バカとハサミは使いよう、ではないが、摂取の仕方やシチュエーションによって毒にも薬にもなる飲み物。
味だって苦いだけなのに、人間とは不思議なもので、酒でもタバコでも、そういった少しくらい毒を含んだ物を嗜好する習性があるようだ。

 あまりたくさん飲んでしまうと眠れなくなってしまうので一日一杯が僕には適当。
これからの人生、あと何杯コーヒーを飲むのだろうか。
一日に一回は誰かに思い出してもらえる人間になれるだろうか。